葡萄のかねおく

四代目の志

2018年03月12日

【力説】農家がデザイン依頼する時のポイントをまとめてみた

葡萄のカネオクの奥野成樹です

農家とはかけ離れた世界の話

今回のテーマは「デザイン」です

 

今回は、過去最高に長文です

でも、デザインを検討している農家のためにはなると思います

農家でなくても、そこそこ参考なるでしょう

よかったら読んでください

 

例えば、農園のロゴデザイン、商品のパッケージ、ホームページのデザインと

農家もデザインと向き合うシーンがあります

 

今日はデザインに関していろんなサービスを試してきた経験から

デザイン依頼のポイントをまとめてみました

デザイン費用は、ほんとピンキリ

まずは費用に関して

デザインの世界は定価がないと言っても過言ではありません

 

我々農家の感覚だと、ぶどう100グラム150円とか、250円、400円とかだいたい相場があるので

ロゴデザインひとつ3万円とか、5万円とかそういうイメージを持ってしまいますよね

 

もちろん、自分で値段をつけて売れる販路があれば 農作物も単価は自由自在に決められるわけですし

高い技術で作られた高品質な農作物は高く取引されるわけで、農業の世界でも相場があまり関係ないこともあります

しかし、デザインは作り手によってその単価が大きく違います

 

例えばロゴマークひとつとっても、個人のデザイナーが数千円で作るものから

大きなデザイン事務所が数百万で作成するものまで本当にピンキリ

 

もちろん、我々のような家族経営の農家で数百万もデザインにはかけれない (かけたくありませんが)ので

自分の予算に合った選択肢を探すことになります

 

自分に合ったデザイナーを探すために

で、デザイナーを探すわけですが、

何を指標にして決めたらいいのかわからないですよね

 

とりあえずネットで検索すると

プロのデザイナーから、なんちゃってデザイナーまで、デザイナーは山ほどいるのがわかります

そんな中で自分に合ったデザイナーを探し出すのはどうしたら良いのか?

 

作ってもらうデザインはオンリーワンの一点モノですし

作ってもらわないとどんなものになるのかわからないです

だからといって、雰囲気でデザイナーを選ぶと、本当に後悔します

痛い目に合わないように以下参考にしてください

 

デザイナーに頼む前にやること。依頼内容の明確化

 

まず、デザイナーと接触する前に

何を依頼したいのか明確にすべきです

 

資金に余裕があるなら、「トータルブランディングをしてほしい」とか そういうお話もできますが

そうでない場合は、ロゴが欲しいのか、商品のパッケージなのか、ウェブデザインなのか、はたまたウェブの構築なのか?

具体的に何をお願いしたいのか明確にしましょう

 

というのも、今の時代、パソコンが操作できれば結構自分でなんでも作れます

例えば、ロゴだけ作ってもらって、シールやのぼりは自分で発注するとか

ウェブページも素人でも簡単に作れるサービスがあります

 

たとえばペライチを使えばランディングページが無料でで作れます。おまけに超簡単

私もランディングページを何個か自分で作りました

オクナリーWebページや、ガチボラWebページ

時間はかかりましたし

デザインも素人クオリティーですが

それなりにアクセスもあるし、稼いでくれています

 

パソコンの基本的な操作ができれば作れます

全くコーディングの知識はいりません

私はWebの知識もほどんどないですが簡単です

 

オクナリーWebに関しては決済機能も月500円でつけていますが

これの使い勝手もいいです

 

デザインも月1200円位でアドビのイラストレーターが使えます。

ちょっと勉強すれば簡単なデザインは作成できそうです

 

もちろんプロに任せたほうが間違いなくいいものができますので

使える予算をみて判断してください

 

次に、もう一段 イメージを具体化させましょう

例えばロゴデザインを作ってもらう場合は

どんなイメージのロゴを作って欲しいのか、ネット上で調べてみましょう

例えば、ピンタレストを見ると素敵なデザインが沢山あるので、自分のイメージに近いものが見つかると思います

デザイナーと話をする時にイメージに近いデザインで世界観を示せるとGooです!

 

デザイナーの得意分野を見極める

私はもと商品プランナーですから、

社内のデザイナーともしょっちゅう やり取りがありましたし

デザイナーとのやりとりは、一般人よりは慣れているはずです

 

そんな自分でも、ロゴデザインを依頼するにあたって、上手く行かないことがたびたびありました

何度修正をしてもらっても、なかなかイメージ通りにいかないこと。結構ありました

 

思い返してみると、そもそもデザイナーの得意なデザインと

自分の作って欲しいデザインのテイストが合っていなかったように思います

テイストではなく、デザインに対する「感性の違い」かもしれません

 

どうすれば、自分に合ったデザイナーに出会えたのか?

そのデザイナーが自分に合っていると見極められるのか?

自分なりに紐解いていきます

 

出会う前に「自分好みのテイストか調べてみる」

デザイン依頼すべきなのか判断するポイントとして、

お願いしようとしているデザイナーの過去の仕事(ポートフォリオ)を見ておくことが大事です

 

人間誰しも得手・不得手があるように、デザイナーにも得手・不得手があります

もしポートフォリオが見れるとすれば、それをじっくり見て、感じてください

 

その中に、自分が「こんなデザインがいい!」と心底納得できるデザインがあれば依頼してもいいですが

全体的に「ちょっと違うんだよな〜」と違和感を感じるデザインしか無い場合はキッパリやめたほうがいいです

 

ウェブに掲載しているデザインはそのデザイナーにとって自信作であり

「私に頼むとこういうの作れますよ」という暗黙のメッセージのはずです

そこに違和感を感じるということはデザインのテイストが自分の好みとズレていると考えたほうがいいです

 

デザイナーの立場からすれば、わざわざ得意でないデザインテイストに寄せて

(自分の中で)完成度が低いと思うデザインを作ることはしないでしょうし

 

どんなに「こんな感じに仕上げて欲しい」と要求を出しても

そもそも、デザインの評価軸にズレがある以上

(自分にとっては)ピントの外れたようなデザインしか出てきません

 

だからといって、農家がデザインに割ける費用は数万円〜数十万円くらいが限界ですし

それくらいの費用だと 何度も修正をお願いするとデザイナーの人件費に対して合わなくなってきます

費用が合わなくなってくると、デザインに割ける工数も減り

出てくるデザインも、ますますイマイチになってきます

 

結果、農家的には思い切って費用をつぎ込んだつもりでも、

大したデザインが出来上がってこない。それどころかだんだん迷走していく

 

デザイナーからすると、何度修正しても納得してもらえないという負のサイクルに入っていきます

お互いが不幸です

 

なので、そもそも 自分好みのデザイン実績があるデザイナーなのか?

事前にしっかりと見ておきましょう

 

デザインの依頼前は

もちろんデザイナー側も仕事が欲しいので

自分の過去の大きな仕事の実績などを見せてきますし

「経験があるので、どんなテイストでもできますよ!」

と、誘ってきます

 

が、そこはシビアに見極めてください

どんなテイストでもできるかもしれないけど自分の得意に寄せるでしょ?

実際そんなもんです

 

あと、デザイナーの食いつきが良すぎる場合も要注意です

売れっ子のデザイナーであれば忙しいので、単価が高くない仕事であれば食いつきません

食いつきが良すぎる場合は、仕事がほとんど無いデザイナーの可能性が高いです

つまり、経験の浅い、もしくは腕が良くないへっぽこデザイナーということです

こういう人はクラウドソーシングなどで、かなりの数がいるイメージがあります

慎重に見極めましょう

 

一方で、一流の腕を持っているにもかかわらず

農業のため、一次産業のために、「想い」で引き受けてくれる

懐の深いデザイナーもおられます

なので、一概には言えません

 

まとめると、

本当に自分と合うデザインが作れる人なのか?冷静にみることが必要です

半信半疑だけど、思い切ってお願いするとか、絶対にやめたほうがいいです

デザイナーのホームページや過去の制作物をじっくり眺めて

ちょっとでも「違うなぁ〜」と思った時はやめたほうが懸命です

 

最初の打合せで「どれくらい話を聞く姿勢があるか」

コレほんと大事です。デザイナーの良し悪しを判断する上で一番大事かもしれません

最初の打ち合わせ時の対応でやる気のあり・なしが見えてきます

 

そもそもの話ですが、

デザイナーは、「上手な絵を描く人」ではないです

 

デザインの本当の意味は「設計」

自分で考えて、デザインを組み立てていくわけです

もう少し近い言葉を使うと、「(デザインを)ゼロから創造する人」がデザイナーです

 

決して、「こんな感じの絵を描いて欲しい」と言われて、指示通りにそのまま作る人ではないです

もちろん、最終的にはクライアントのイメージに合わせる必要性がありますが

大前提の話として、デザイナーがクライアントの想いを汲み取って、デザインをゼロから考えないといけません

それがデザイナーの一番の仕事です

 

指示通りにデザインを作ってもらうサービスを求めている場合や

具体的に作って欲しいデザインが描けている人は、

あんまりお金をかけるのも勿体無いですし

デザイナーの創造性は必要ないので、クラウドワークスにでもデザイン発注してください

案件によっては数千円で片付きます

クラウドソーシングで十分です

 

ですが、われわれは生産者ですし

農業のスペシャリストです

デザインに関しては門外漢ですし

あたりまえですが、生産者よりはプロのデザイナーの方が、

デザインするのには向いているわけです

具体的なイメージがない場合はデザイナーに任せたほうが良いと思います

 

やる気のあるデザイナーと実際に会って話す時は、

どんな絵を描いてほしい指示を求めてくるのではなく

クライアントの中にある想いまでも積極的に探ってくれるはずです

農園に足を運んだり、作物に触れたり、農園の歴史や、

園主の人柄、生い立ちについてまで興味を持ってくれるはずです

そんな深いところにまで寄り添ってくれるのが、「やる気のある いいデザイナー」だと思います

その中で感じたものを、じっくり考えてデザインに落とし込んでくれるでしょう

 

一方で、お絵かきするつもりのデザイナーの場合は、あんまり話をきいてきません

こんなやつは、どれだけお絵かきが上手でも、どこまで行ってもなんちゃってデザイナーです

どんな感じのデザインがいいのか?だいたい完成物がどういうものだといいのか?という話がほとんどで

自分から積極的にこちらの情報を取りに来ません

ポーズでひととおり聞いてくるかもしれませんが、だいたいサラッとしてます

 

「コンセプトがどーだ」とか「ブランディングがどーだ」とか

いろいろそれっぽいこと言ってきますけど

色々言う割には、その内容がスカスカだったり

現場からはかけ離れた、ズレズレの内容だったり

「それ、ホームページも大きく書いてますよ」内容が間違っていたりします

 

自分から「農園を見たいです」なんて話はまずしてきません。面倒なんでしょう

総じて、早く案件を終わらせたい空気をうっすら感じます

 

農園のロゴなんかを考えている場合

デザイナーが 最低限 農作物や畑に興味を示さない時は

「そんなやつ 100パー やめたほうがいい!です

依頼する側も小遣い稼ぎのつもりで、ちゃちゃっと作るデザインに納得いかないと思いますし

出来上がったデザインもピントズレズレのものになってしまいます

 

こういうデザイナーは「農家なんかちょろい」と見下している雰囲気がただよってます

農家はITに弱いし、手抜きでも大丈夫だ と思割れているようにも思います

 

あるデザイン会社は

打ち合わせ冒頭で、なんやかんや理由をつけて

「高卒の経験4ヶ月デザイナーを担当にする」と言ってきました

農家ナメとんかという話です

案の定、たいしてヒアリングをするわけでもなく

机の上だけで作ったデザインを持ってきたので即却下しました

 

こういうのは特別ひどい例で、他もこんなのばかりだとは思いませんが

往々にして、農家はデザインやIT、ネットに弱いとナメられがちです

ガツンとぶちかましたりましょう!

 

 

話は長くなりましたが、

まとめると、デザイナーの「やる気」はすごく大事という話です

最初の打合せの時は、能動的に話を聞いてくれるデザイナーがどうか注目してください

自分の性格と合っているか、信頼できそうか慎重に判断してください

違和感を感じたらやめておきましょう

 

まとめ。最終的には信じれる人を選ぶということ

デザインは一度依頼してしまうと後には引けません

気合を入れたデザインを作る時は、頼む人は慎重に選びましょう

 

たとえロゴを作る場合だけでも

仕事のパートナーを選ぶつもりで

信頼できる人を選びましょう

 

どんなに実績があるデザイナーでも

自分の求めるようなデザインが作れる人なのか、

どこまで「やる気」を出してデザインを創造してくれる人なのか?

きちんと調べましょう

 

大手企業の案件やった実績とか

パッと見すごそうなやつを、チラ見せしたりしてきますが

そんなんは気にしないでください

 

繰り返しますが

大事なのは『その人』がいろんな意味で信頼できるかどうかです

 

 

ここまでを まとめると

ーーー

①自分が作りたいデザインを明確にし

②そのデザインを作れるデザイナーを妥協なく探し

③実際に会ってみて「やる気」を確認してみる

④あとは「決断」選んだ人を信じて任せる

ーー

ということですね

 

最後に、ガチのデザインには お金はもったいぶらない方がいい

デザインはカタチのないもの

そんなものに数十万円も払えない

というのが普通の感覚だと思います

 

そのお金を稼ぐためにどれだけ農作物を作って売らないといけないか考えると

勿体無い気持ちになります

 

しかし、本気で事業をするなら

デザインもこだわるポイントの一つなのは言うまでもありません

 

たとえば、葡萄のかねおくではお中元の贈答用ぶどうが年間の売上の大きなウェートを占めます

大切な人への贈り物だからこそ、箱デザインにもこだわって欲しいというお客様もいますし

そういう声が無くても、潜在的なニーズは必ずあります。差別化にもなる

 

なので、ロゴマークや農園の根幹となるデザインには思い切った投資をした方がいいと思います

中他半端なデザイナーに、少額で依頼するとそれ相応のデザインしか出てきません

自分の納得いくデザインを作ったことのある、実績のあるデザイナーにお願いして作るべきだと思います

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました

あくまで私個人の意見のため、参考にするぐらいでお願いします

デザイン依頼の際はご自身でご判断ください

 

 

葡萄のかねおく

奥野成樹