葡萄のカネオク

四代目の志

2019年10月06日

新体験型サービス「ガチボラ」の背景と考え

ガチボラが始まる

 かねおく四代目園主の奥野成樹です。ガチボラのウェブページにも書いていることですが、すごくお伝えしたいことなのでかねおく本体のHPをにも転載させていただきます。時流にマッチした、参加者にメリットがあるサービスにしたいと考えております。ガチボラへの参加をご検討の方はもちろん、大阪ぶどうについて興味があるだけの方もぜひともお読みください。

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<大阪のぶどう産業の現状>
 あまり知られていないことですが、大阪は全国7位のぶどう産地です。デラウェアという品種に限って言えば全国3位です。消費地に近いこともあり、新鮮なぶどうを市場出荷したり、直接お客様に販売することが盛んな地域です。ですが、大阪ぶどう全体で見るとベテランぶどう農家の引退が進み、若手ぶどう担い手の新規参入はごく僅か。大阪のぶどう産業の斜陽化が急速に進んでいます。

<何が課題か?>
 私は、ぶどうづくりを初めて5年程度の新参者ですが、他業種から脱サラ就農して思うことがあります。弊園の経営も含めてたくさんの改善ポイントがあり、その中でも、一番の経営課題は「人手不足」です。そして、「人手不足」だからこそ経営改善が進まないという根底の課題があります。とはいえ、ただ人手があればいいわけではありません。ぶどうの栽培は奥深く、技術や経験がいる生産工程がほとんど。素人に任せられる仕事は少ないです。また、年に夏場の3ヶ月しかぶどうの収穫ができない(つまり収入が得られない)という、一発勝負型の経営なので、従業員の常時雇用をするのには他の農業品目よりもハードルが高いという問題もあります。ちなみに、弊園も家族経営ながら、1.7ヘクタールのぶどう園でぶどうを作っています。これは家族で回せる経営面積としては限界に近く、高齢のスタッフが働けなくなると回らなくなるのが現状です。同じ地域の他の農園でも大なり小なり同じような課題を抱えています。

<打開策を探りたい>
一方で、都市圏で生活をする方の中に農業の業界に興味を持っていらっしゃる方や、農作業が好きな方。もしくは、真剣に就農を検討している方がおられます。時代も一周回って、自由なライフスタイルを求める人も多くなり、農業の魅力を感じる方も増えているように思います。そのような方がいらっしゃるのであれば、「農業経営者」と「農業に興味のある方」のマッチングを行い、両者のニーズを満たすことができないかと考えたわけです。会社を辞めて就農するのではなく、高額な農業スクールに通うのでもなく、まずはプロとマンツーマンの農作業ボランティアから始めるのであればハードルも低いでしょう。
 幸い弊園は大阪府内に位置しており、大阪市内から1時間以内でアクセスすることができます。週末に気軽に農園で作業をしていただくことも可能です。まだ、試行錯誤の途中ですが、ガチの農作業体験が、都会での生活に疲れた現代人や、農業に積極的に関わりたい方とのシナジーを生み出せるのではないかと考えています。

<これからの展望>
 もちろんガチンコの農作業ボランティアだけではなく、同時に農園を一緒に経営していく右腕も募集しております。大阪での都市農業はまだまだ多くの可能性を秘めていると考えています。多くの方に愛される、そして多くの方に農業の魅力を伝えられる農園にかねおくが進化していけるように努力して参ります。

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葡萄のかねおく 四代目園主
奥野成樹(おくの しげき)

1986年12月1日大阪府生まれ。2011年同志社大学工学部卒業。卒業後、自動車関連メーカーで商品プランナー職に従事。国内市販市場向けの車載音響製品を多数世に送り出す。2015年秋に脱サラ就農、明治36年から100年以上続くぶどう園を継承。2017年、おおさかNo(のう)-1グランプリ初代チャンピオンに輝き、大阪初の体験型オーナー制ぶどう園である「OKUNARY」立ち上げ。現在オーナーは90名を超える。柏原市ぶどう品評会では受賞歴多数。メディア掲載多数

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