秋冬の大まかな作業内容
①堆肥・肥料などを施肥
②ぶどう棚のメンテナンス
③ぶどうの木の剪定・剪定枝の破砕
④苗木の定植
⑤休眠打破剤の塗布
⑥ビニールハウス張り・内張り張り
などがメインの作業となります。ぶどうの木が休眠期に入っているので、自分のペースで仕事をすることが出来ます。ですが、油断をしていると春までに終わらないのが現実です。もちろん、ぶどうの栽培面積によってはオフシーズンをゆっくりと休める場合もあると思います。
①堆肥・肥料などを施肥
②ぶどう棚のメンテナンス
ぶどう棚はこまめなメンテナンスが欠かせません。錆びがひどかったり、曲がってしまったパイプを取り替えていきます。近年、大きな台風が来ることが増えたので、ハウスの強度を保つためにも必要な作業です。
③ぶどうの木の剪定・剪定枝の破砕
農閑期でもっともボリュームがある作業が剪定作業です。1年間で伸びた枝を、これから先のことを見通しながら切っていきます。父親と2人で1.5ヶ月−2ヶ月程度かかります。剪定したあとには剪定枝の破砕作業があります。ウッドチッパーを使って作業をしていきます。これも剪定ほどではないですが、すべてやろうとすると半月/人以上はかかります。
④苗木の定植
11月末や、12月頭に苗木が届くので、それを定植していきます。大阪は温暖な気候のために12月に植えます。東北や北海道など、寒い地域は苗木への影響を考えて春に植えるようです。だいたい毎年50本から100本程度植えます。事前に弱っている木や、改植したい木をシーズン中に目星をつけておくとスムーズです。また、苗木を定植後は定期的に潅水してあげます。
⑤休眠打破剤の塗布
収穫期の早いぶどうは、休眠打破剤を年内に塗布します。シアナミドという成分のものです。これを使うことで収穫期が1週間程度早くなります。ガンガン重油を焚いて暖房をするよりも、地球にやさしい方法です。(重油も併用しますが、その量を減らせると言うことです。)
⑥ビニールハウス張り
剪定作業に次いで大変なのがビニールハウス張りです。スタッフ総出で風の弱い日を狙ってビニール張りをします。10a程度の畑でも大人4人で1.5−2日程度かかります。大阪の畑は傾斜地も多く、畑の形状によって難易度が変わります。内張りも同様に張っていきます。この作業は大人数はいりませんが、大阪のビニールハウスは波状型ハウスという簡易的なハウスであり、内張りのビニールを流すのも留めるのもすべて手作業で手間がかかります。
まとめ
さて、そんなこんなで2021年11月現在も剪定作業に追われているところです。朝から晩までぶどうの枝を毎日切っています。奥深く面白い作業ではありますが、なかなか根気もいりますね。
四代目の志では、このような記事も定期的に書いていこうと思っています。定期的にかねおくHPがを覗いてもらえると嬉しいです。