ブログのサムネイル画像は収穫したビジュノワールです。これ↑ですね
オレンジのコンテナに、真っ黒のビジュノワール
遠目に見るとアートのようにも見えます。美しい!
これを見ているとジーンとこみ上げるものがあります
ここに来るまで4年、OKUNARYのプロジェクトもついに収穫までこぎつけました
これまでの道のりを振り返ると、いろいろ思い出すわけですね
はじめた当初は「ホンマにできるんかい!」と私自身不安でしたから…
栽培したことのない醸造用の品種で
栽培したことのない垣根の栽培方式で
おまけに、オーナー様と一緒に管理していくという新しい体験型スタイル
ーー
先日、ぶどうの木のオーナーさまと一緒に収穫作業をしたのですが
当日収穫に集まってくださったぶどうの木のオーナーさまと、そのご家族は60人以上
200キロほどのぶどうが20分ほどで収穫されました。驚きです。
2017年に耕作放棄地を開拓し、一人ではじめたワイン用のぶどう農園が
こんなにたくさんの人達といっしょに、ここまで形になることは
当初の自分はイメージできていませんでした
少しずつ、そのときどきで 「今できること」を積み重ねてきた結果が
多くのオーナーさまや、収穫物のビジュノワールというかたちで見えた時に
感謝の気持ちがより一層強くなりました
本当にありがとうございます
ーー
ちなみにですが、今年はまだ収穫量が少なく本格的な醸造は行いません
今年のぶどうは試験的に醸造をいただいて
どのような醸造方法がビジュノワールの良さを引き出せるのか
そのようなブレンドが美味しいワインとなるのか
など、委託醸造先のカタシモワイナリーさんに醸造に関するデータ収集をお願いしています
そのかわり収穫したぶどうは寄贈することにしました
何本か出来上がったワインのサンプルもいただきます^^
カタシモワイナリーの髙井麻記子さん曰く、
現時点では美味しいワインに仕上がるのは難しいとのことです
材料のぶどうが良いものだったとしても、必ずしも美味しくなるとは限らないんです
はじめて収穫した畑で、醸造経験のないビジュノワールだけで醸造をするということは
レシピを知らずに料理をするようなものだということなんですね
たとえば、目玉焼きを例に挙げると
新鮮ないい卵で目玉焼きを焼いたとしても
そこに塩もコショウも、何も味付けをせずに食べるようなものだそうです
それじゃあ「味がない」ですよね
きちんと美味しくなるようにはレシピがわかっている必要があります。
同じように、美味しいワインに仕上げるには、
OKUNARY畑のビジュノワールに合った醸造方法がわかっていないとだめなんです。
もしくは、ブレンドやその他の工夫が必要だということです。
今年はぶどうを寄贈する代わりに
その情報(データ)取っていただけるようにお願いしております
ーー
本格的な醸造は来年になりますが
体験型オーナー制ぶどう園OKUNARYでは、まだオーナー様を募集しております
お申し込みはOKUNARYホームページからお願い致します
4代目園主 奥野成樹